酒田市(旧庄内藩)3  10枚組揃い(大正7年~昭和8年) タトゥ無し

組物の特徴はだいたいの所が保存状態が一定しているという点があります。保存状態の特徴としては、古書などと同じように1番上に来る物のスレやヤケが多くなって一番汚れている確率が高いということがあります。一番下に来る物は、置く場所によっては湿気などの水分を吸って濡れシミやカビ等が付着していることもあります。

 

山居倉庫/国立倉庫

 
山居倉庫全景      国立全景

この2枚はどちらも「酒田市2」で掲載した物と同じ図柄です。10枚組の物なので、こちらに掲載しています。違いを述べるとすれば、山居倉庫に東宮殿下行啓記念館がありませんので、大正時代の姿だろうとは想像できます。10枚組ですので「国立酒田米穀倉庫」も同じ時期ですが、酒田2で掲載している物よりも古いことになりますが、こちらの方が随分綺麗です。シミが出やすい出にくい紙質というのがありますが、比較的出にくい紙質で印刷手法なのでしょう。

 

光ケ丘松林とグランド/ 本間家別荘

光ケ丘松林とグランド      本間家別荘

左の写真は本間家2代光寿3代光丘が私財にて完成させた松林植林地帯です。飛砂や河口の洪水を抑えたらしいです。

右側の写真は現在は、酒田美術館にある清遠閣となっている本間家別邸の庭でこれまた鶴舞園(かくぶえん)(別の呼び方で「額縁庭園」=建物角の柱を中心に左右の段組ガラス窓越しに庭園を眺めるとパノラマ光景が広がる状態)と名前の付いた庭園の当時の姿です。

 

鳥海山遠望 / 日和山公園1

 
鳥海山遠望      日和山公園1

鳥海山自体は、山頂は飽海郡遊佐町にあって山自体は遊佐町と酒田市と秋田県に跨るそうです。別名「出羽富士」。

右側は日和山公園なのですが、六角灯台や常夜灯が映っていないのは残念なのですが、右側に映っている10メートルは軽くあるガス灯のような物は何なんでしょう?コードが左右に走っているようにも見えるので街灯を兼ねた送電塔でしょうか? 六角灯台は明治28年に出来たものらしいので、これがその前進ではないのは確実なんですけどね。謎です。

 

日和山公園2 / 最上川

 
日和山公園2      最上川

最上川ってデカイんですね。おそらく河口の幅の広いところの写真とは想いますが・・・背景は富士山に似ているので出羽富士と呼ばれる鳥海山でしょうか。

 

築港工事中 / 酒田港口

 
築港工事中      酒田港口

この時代は汽船と帆船が入り混じっていたようですね。帆船の方は明らかに漁船と思われますが、汽船はちょっと分かりません。右の写真の港口の方の船は、汽船の方はとても大きな作業船っぽいですね。大正~昭和・戦後にかけて酒田港は国の大規模なテコ入れが行われていたらしいですから、四六時中こんな船が往来していて、港の形も刻々と変化して言ったのでしょうね。

ちなみに私は行ったことがないので、どこが築港なのか、どこが酒田港なのか地図上で分かっていません。おそらく四角形に出っ張った地域が築港?かと・・・これは全国どこでも埋め立てられた区画についてる名前なんでそうじゃないかと思うんですよ。。