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割と時間の自由になる仕事についている暇オヤジが趣味でいじくりまわしている、古物(絵葉書など)やパソコンについて備忘録さながらに新たな発見を残していくプログです。

 

2022/01/16 CPUソケット交換 2回目ソケット取り外し練習/ハンダ除去の難易度

まずは道具の準備から

前回の初回のソケット交換からは日が空いてしまいましたが、必要なパーツが届いたので再度今度はソケットを無事に取り外すためだけの作業をしました。

購入した重要パーツはヒートガンの先端ノズルです。

左の方がその購入した四角先端で、右は普通にAmazon等で販売されているヒートガンの別売りノズルセットの中の1本と組み合わせた物です。これを揃えるだけでもノズルセットには四角先端ノズルは含まれていないので別に購入することになり結構費用がかかります。

ヒートガンソケット四角 ヒートガンソケット別売り組み立て

ソケットの幅が約41mmだったので38mmと41mmを購入した。参考にしているYouTuberのタマオのDIY様の動画の参考欄には45mmが掲載されていたのだが、気が付いたのが既に自己判断で違うサイズのノズルを注文してしまった後なので45mmの物は諦めました。ノズルを設置する(手で持つだけなんですが)高さで違いが出ると思うので余り違いがないのじゃないかな?と・・・

今回はソケットのプラスチックを溶かさないように取り外すことに焦点を当てて作業を始めたけれど、結果としてより大きな問題点も見えてきた。私の経験不足という事が要因として大きい部分だと思う。

まず、ソケット自体はフラックスのカスが付着していますが熱で溶けてはいないようなので、何とか目標の溶かさずに取り外すというのは出来たようです。しかし、溶かすのが怖かったせいでヒート温度が低かったと思います。(具体的には熱風照射時間が短かった)。周囲のプラスチックに付いている汚れはフラックスをぶっかけた時に付着した物なのでぶっかけないようにするか、又は後からふき取るかすれば問題なさそうです。

取り外したソケット 取り外したソケット裏面

ピンの上に走っている選や強烈なピン曲がりの連続状態は、挟み取るためのピンセットが余り開き切らない物でしたので外れてピンに何度も触れてしまいました。それを踏まえて25cmのジャンボピンセットを注文しました^^

余裕で取り外せるまで我慢

前回は溶かしてしまったもののツンツンするとソケットがプルプルする状態で安易に取り外すことが出来たのですが、今回は割と無理に剥ぎ取ったような感触で取り外しました。ヒートガンを当てる時間をもっと伸ばすべきだったと感じました。今回剥ぎ取るような形になったのは、何度かヒートガンを止めてツンツンしている時に全くプルプルしてくれないので基盤とソケットの間にピンセットを入れてテコみたいにして温まっているハンダを剥がしたところがあったので、そこを起点にして後に温めながら剥がしたというようになりました。少々乱暴なはぎ方なのでソケットは溶かさなかったけれどはぎ方としては失敗しました。なので基板上のハンダ取りに苦労することになりました。「ソケットが溶けない位置から十分な時間ヒートガンを当てる」というのが後のハンダ取りのためにも必要だとわかりました。目標プルプル状態!

ソケットを外した基盤面で悪銭苦闘してハンダ除去

ソケットを外した基盤面

ハンダ除去の難易度は、その前の作業次第

今回のソケット剥がし作業での最も大きな収穫はハンダ除去の手順を考える必要があるということに気が付かされたことでした。元はソケットを溶かしたくない思いが強く何とか剥がれるギリギリの時点で力剥がしに出てしまったことから、ゴッソリ取れ過ぎてしまったところと残ってしまった所が出てきたわけです。どっちにしろ、表面のハンダは完全にクリーンにしないと新しいソケットを設置した際に高さに差異が出るわけで、それだけでなく残ったハンダの部分は新しいソケットのハンダとくっついて量が多すぎることになり横に広がって接触不良を起こすかもしれません。

今回はソケットを外した後のハンダが寒い部屋だったせいも若干あったのか直ぐに固まってしまい。いろいろなYouTubeでみていたように簡単に吸い取り紙で吸い取るというようには簡単には出来ませんでした。

それで、フラックスを付けたり付けなかったりでテストしましたが、やはり付けた方が融解しやすい。しかも大量に付けた方が良いようなので容器を傾けてドバッと基板上にブチまけてヒートさせました。それですぐに融解するのですが、一旦ヒートガンを横に置いてハンダ取り紙とコテで絵にかいたような作業を始めようとするとすぐに固まるんですよね。プレヒートのホットプレートは220度以上でしているといってもソケットチップ部分あたりは100度程度の温度なのでハンダ周辺もそのくらいの温度のはずなので、ヒ-トガンを外すと溶解温度を直ぐに下回ってしまう。。。この作業はスピード第一なんだと気づかされました。

そこでやり方を変えてヒートガンで温めたあと、ヒートガンを片手に持ち替えて上部からの加熱を続けながら、もう一方の手で切り取っておいた吸い取り紙をコテでなぞって行く方法に切り替えたところだいたい想像していたように作業が進みました。吸い取れない場合もありましたが、温まったハンダを動かしているので、冷えた際にコロコロととれました。

取れたのはいいのですが、フラックスのこびりつきが大量でしたので、散布方法をソケットの場合はスポイドもしくはノズルでの散布、ソケット外し後は大き目のハケを使って大量に必要な個所に塗布するという場面に応じた使い分けの必要がありそうです。

センター部のチップが白く汚くなっているのは、大量にブチ撒いたフラックスを取ろうと、パーツクリーナーを布にとらずにそのまま付属のストローを使って塗布したがためにチップにも散ってしまい、白くなりました。ここもやって見ないとわからない反省点です。元々フラックスの塗布を的確に大き目ハケで行っていれば、クリーナーも布に十分とって行えば綺麗に成功しそうな感じです。

上記の写真は、一応ハンダを除去した後なのですが除去前のヒートガンの高さはソケットから5cm程度の位置が適当という結論に至りました。当初はどこかで見た10cm程度というのを頭に置いてヒートさせていましたが、ソケットは溶けない安心感はあるものの、それではなかなかハンダが溶解してくれませんでした。ハンダの融解温度は220度なので下面から加熱しているプレートの温度を220度以上にしているのでセンターのチップ部と同じ100度前後の温度にはなっていると思うので、ソケットのプラスチックが溶けない温度で長く当ててもハンダは溶けてくれると思うんですよね。(ここは想像です。)

ソケット取り外し作業動画

実際のところソケットのプラスチックが何という種類なのか分からないのでそれ自身の融点がわかりません(プラは130度~300度程度まで色々あるみたいです。)。よく使われているppだとしたら160度のようですが・・・

タマオさんに質問して教えてもらったプレートのヒート温度もハンダの融点を基準にしたもののようで、220度というのはなるほどと納得できました。

気になるところはセンターのチップがどのくらいまでの加熱に耐えられるのかというところで、やはりアルミを被せて温度上昇を抑えるという工夫も取り入れた方が良いのかなと考えているのですが、風で飛ぶので難しいんですよねぇ。。。成功している人がいるのだからプルプルまで加熱した時点ではチップは大丈夫という事なんだろうか?