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割と時間の自由になる仕事についている暇オヤジが趣味でいじくりまわしている、古物(絵葉書など)やパソコンについて備忘録さながらに新たな発見を残していくプログです。

 

2021/06/27 RTX3060でのマイニング 最強ワットパフォーマンスと更なる節電と熱対策

今回のマイニングブームへの飛び乗り発車でこの世界に飛び込んだわけなんだが、PCいじりが趣味化していたのも幸いしたのか自作PCの延長で結構楽しんでやってこれました。第一次ブームの時と比べて今回の第二次ブームにおいてはRTXシリーズという昔と比べると恐ろしくワットパフォーマンスの優れたグラフィックボードが発売されている。正確にいうとGDDR6が登場したからワットパフォーマンスが以前に比べて段違いに改善されたということになるのだが、やはりRTX30シリーズ登場後に発売された物はほぼ全てが同じGDDR6を採用したRTX20シリーズよりもワットパフォマンスが優れている(LHR版を除く)。GDDR6はRTX30シリーズ以外だと、RTX20シリーズの他、GTX 1650 Super、GTX1660 Super、GTX1660 Tiに搭載されているようだ。GTX1650 Superは4GBなのが理由なのか10MH/S程度なのでマイニングには使用されていないようだ。

採掘をするにあたってグラフィックボードの設定にはネットのブログ系のまとめ記事などを参考に、購入グラボを決める事~購入後のOC設定までお世話になったのだが、嘘が多い。瞬間風速を当たり前のように比較に掲載しているサイトとか各メーカーの各仕様を考慮していないので、期待はずれ記事・嘘記事と言えるものが後をたたない。特に比較系とか販売にも絡むところが書いていると思える記事はハッシュレートも5MH/S程度は普通に盛られている。正直私のような貧乏人には単なる期待外れで済む話ではない。ついでにワット数もちゃんと書いといて欲しい(各メーカーで仕様が違うので、まず仕様グラボを特定してくれないと書けるはずがないのだが・・・)。

RTX3060はマイニング制限機種として発売された事もあって、ほとんど比較サイトでは無視されています。個別にYouTubeやブログで扱われてはいますので、数を閲覧していけば結構な情報が集まります。ここから先の内容はそんな情報の一部に属する内容ですが、私の備忘録としての意味も込めてRTX3060について様々な検証をしていきたいと思います。

ワットパフォーマンスの重要性

私の知る限り(RADEONとかは記事を読んでの検証しかしていないですが)RTX3060はマイニングにとって最高のWパフォーマンスのある機種です。おおよそ102Wで47MH/Sオーバーを叩き出します。Wを気にしなければ50MH/Sも可能でしょう。私はグラボを壊さないことと同じくらいWパフォーマンスを今では重要視しています。

はじめた頃は何もわからなかったのでGTXシリーズを数枚購入しました。まあ、1080Tiがソフト併用で50mh/s出るなんていう嘘記事にだまされた面もあるんですけどね。ちなみにGTX1080Tiはパワーリミット(以下PLと呼びます)かけないで100%の状態でもほとんどの機種がETHlargementPill(通称ピル)を併用して45MH/S程度のはずです。これで230Wくらい必要になってきます。PLを75-80%に設定してOCをして何とか41MH/S以上が出ます。その際にはほぼ200W近くです。突発的に48-49まで上がっている時もありますし、瞬間風速52-53の時もありますが、常時出るわけではありません。余談になりましたが、Wパフォーマンスを無視してMH/Sを見ることは相場高騰時には問題ないですが、MH/Sがあっても採掘量が出ていない時期にはWパフォーマンスに注視しているかどうかっていう事は、マイニングを継続できるか撤退するしかないかどうかと言う分岐点になってきます。現在はグラボの性能が上がってMH/Sが出るけれど、他の採掘者も同じく採掘性能が上がっているので取引活発時を除けばMH/Sはあるけれど、採掘量はたいして出ないという状況です。マイニングはパイの奪い合いなのです。

ワットパフォーマンス最高のRTX3060の設定

先ほど102Wで47MH/Sオーバーと書きましたが、それは本当です。しかし、全てのメーカーの機種を持っているわけではないので検証不足もありますが、手持ちの中ではMSI VENTOSは105Wで46MH/Sと少しです。この際の設定はPL62%GPUコアクロック-350、メモリクロック+1050という設定でやっています。もう少しPLを上げたら47MH/S出るのでしょうが、私はWパフォーマンス優先でやっています。バックプレートが厚いのですが、それが冷えにくい原因かもしれません。それにプラスでヒートシンクの形状が悪い。ハッシュレートを出すにも他機種に比べてW数を必要とするようです。これだけは高い買い物をしたと今でも思っています。〇ソグラボです。。6マンなら後悔しなかったのだが・・・

RTX3060も3070と同じでPLとの設定でメモリクロックを上げるだけMH/Sが向上するという傾向はありますが、GPUクロックに関してはRTX3070のように一気に-502とかにしてもMH/Sは逆に下がります。-350~-450の間で適当なところを探してください。その他のギガバイトEAGLEやMSI GAMING TRIO X等はPL59-60% GPU-350 MEMORY+1000-1050で47MH/S出せます。

RTX3060マイニング設定事例

RTX3060マザーボード2枚運用

左のマザーボードから×16延長ケーブルで出したやつはMSI TRIO X で右がGIGABYTE EAGLE です。TRIO X を1番×16に持ってきていましたので3スロット占有と放熱に苦しめられてきました。下にもってきてたら少しはましだったのですが、冷える個体は放熱が強いですからGIGABYTE EAGLEに吸わせたくなかったのです。この方法しか手だてが無いと思います。

RTX3060マザーボード設定

RTX3060マザーボード2枚ソフト読み

窓読みとソフト読みで30MH/S程度の差が生じています。この差はどこへいくのでしょう?もしかしてNiceHashがポッケないない??

下の方が下段設置のMSI TRIO X です。ディスプレに繋いでフォト等の操作していますのでハッシュが落ちています。ソフトと窓の温度の違いは1分くらいのタイムラグがありますので、気にしないでください。

私はNiceHash MinerでやっているのですがNiceHash Quick Minerの方ではRTX3060の制限解除はできないそうです(NVIDIAの最新ドライバを使わないといけないためどこかのブログで最新のドライバじゃないと使えないと記載されていたのですが、試してみたらdch版の470.05ドライバでもクイックマイナーで使えました。その記事を書いた時の最新のドライバっていう意味だったのかと思います。これでQMでもRTX3060は使えそうです。8月9日追記)。NiceHashOSは情報を見ていないので制限解除ができるのかどうか解っていません。どのツールでも「Dagger Hashimoto」以外を掘るのでしたら制限解除できなくてもいいので、問題ありません。余談ですが、最新のRTX3080TIとかは、Dagger HashimotoがPOS実行でいよいよ掘れなくなった時に価格が高騰するかもしれないですね。(それ以外のアルゴリズムは性能どうりなら結構掘れるはずなので・・・)その時にはRTX3060はどのような扱いがされるのでしょうね。。。枚数を増やすなら他のアルゴリズムでのデータもいくつか試して集めてからの方がいいかもしれません。

グラフィックボードの温度調整

RTX3080以上(GDDR6X使用)でないとNiceHash Quick MinerでもMEMORY温度は見ることができません。RTX3060はNiceHash Quick Minerでは制限解除ができないのですが、それ以前にRTX3070と同様にNiceHash MinerでもMEMORY温度は推測するしかありません。私はHWiNFO64のホットスポットを代用していますが、これはGDDR6を使用している機種だからGPUホットスポット温度に気持ちプラスする程度で考えているのですが、GDDR6はGDDR6Xに比べて全然熱くならないそうですからある程度安心して神経質にならなくてもいいのではないでしょうか?MEMORYの転送速度を+1300とかでやってしまうとそれだけ温度が上がるはずですから、気持ちに余裕の持てる+1000そこそこ迄にしましょう。私は最高でも+1100までです。

GPU温度はどのグラフィクカードでも把握できます。これはMEMORY温度にも関係あると思うのですが、ヒートシンクのフィンが横(長さ向きとここでは仮称します)に長いタイプは冷えにくいです。(MSIやZOTACの冷却ファンが2枚の物)縦(幅向きとここでは仮称します)にフィンが作られている物の方が良く冷えます(ファン2枚だけどガラグロの物などは縦にフィンの開口部が作られている。他にはファン3枚の物はだいたい縦フィンです)。グラフィックボードを購入する際にはここにも注意した方がよいでしょう。

冷却シンクのフィンの開口部の向き

(左MSI VENTOS 右GALAKURO)

横開きフィン縦開きフィン

長さ向きにフィンが流れているのはケース内でいうところの前後に熱を吐き出す予定の設計ですよね。ケースで締め切っての運用の場合だけは、ケース後方から吐き出せるのでリファレンスタイプの特徴もかねており少し有利かもしれません。ケース前面部の方向に吐き出すのは意味がないのですがケース前面のファンで拡散されますし、ケース前面ファンが強ければフィンの中まで逆流させる形でケース外から取り込んだ空気を押し込めるかもしれません。。これがケースサイドにファンがついているタイプだと断然右側写真の幅向きにフィンが流れているタイプが冷えます。ケースサイドのファンで温まった空気を吸いだしてケース外へ排出できますから。。。オープンリグでする場合は考えなくてもわかりますよね。右の方が冷えます。

中にはアホな造りの物もあってフィンの開口部があるのにプラスチックカバーを被せているようなものもあるようです。

RTX3060複数枚の運用方法

まだ検討段階なのですが、一応複数枚をオープンリグで運用できる方法を模索中です。これの利点は1マザーボードで2枚の運用に対して1マザーで5枚以上を運用できると電力コストが下がるということです。マザー1枚あたり100W以上(マザーボード&CPU&メモリ)の節約にはなるのじゃないでしょうか。

やり方としては、全てがGen3で構成された×16スロットに×16延長ライザーカードでオープンリグにつなぐというやり方です。費用はCPU等も買わないといけないので5枚分で約3万円という感じで見ています。メモリもノーマルが使えるかどうか判明していません。私の場合は×16延長ケーブルを2本もっていますので残り3本調達すれば5枚の方が使えるのですが、じゃあ余るRTX3060の1台はどうするの?って悩んでいます。節電のために右側のDUALっぽいのは買えないでしょ~?でもこれCPUソケット2011×1って説明されてるのでCPU1個で済むかもしれないんですけど名称にDUALCPUって記載してる処もあって、買ってみるまで分からない3万円近い物は、節電のためだけには買えないですよね。。。

私の欲しいものは6枚差せるマザーボードなのですが、生憎と5枚もしくは8枚の製品しか発売されていないようです。もし購入するとするなら8枚の方を買うか1枚減らすかとなりそうです。

BTC79X5 V1.0               BTC X79  

実はこれらのマザーボードの名称は正確にはわかっていません。以前どちらかで見かけたときには詳しい方が書いていたのですが、失念してしまいました。まあ、名前はどうでもいいと思います。

のっぺらではなくて、スリットが6本のきし麺状に分かれているタイプで90度

このタイプならある程度の形状記憶性がある上に柔らかいので、スチールリグで通常の×1ライザーカードを置いていたグラフィックカードブラケット(呼び方は製造元によって違うみたい)の上に置けると思います。手持ちの同じような×16ケーブル20㎝で稼働中のリグに横から当ててみましたが、たぶんそのままいけると思います。最悪リグのグラフィックカードブラケットの位置を、穴あけ加工で数センチ移動させる必要も考慮しておけば大丈夫と思います。30cmは端の方に置く以外では長すぎるのじゃないかなと思います。

 

RTX3060をマザーボード2枚差しの際の熱対策

ギガバイトのEAGLEの場合は2枚差しで間が2cmなのですが、2ロット占有サイズなので他の機種よりもまだ空間があるほうで、オープンリグならば前後の近い場所にファンを置く事でエアコンの無い環境でも冷やせています。ケースをリグ代わりにする分にはファンをピッタリつけれないのでキツイかなと思います。その他にはVENTOSやTRIO X等があるのですが、どちらも×16延長ケーブルと グラフィックカードディスプレイ台でマザーボードのスイッチ類のピンなどの下に1台を移動させる方法で60度そこそこで運用できています。ただ、ディスプレイ台と×16延長ケーブルは個別に日本で買うと5000円くらいはしますので、性能は買ってみないとわかりませんが海外から取り寄せた方がコスパは高いと思います。長さは15cmあれば1枚目と2枚目の感覚を開ける目的だけなら十分です。スチールリグに載せる際に援用する予定も考えるなら20cmでいいかと思います。

 

RTX3060での制限解除方法(基本事項の復習)

×16(×8構成以上で作成されている必要がある)に差して使用する。SLI対応マザーなら2つ目も×8なのでいけるらしい

×16がGen3以上のスピードであること(Gen2は無理)

ベータ版ドライバー470.05を使うこと

ダミープラグを接続すること Display PortダミーでもHDMIダミーでも可

ZOTACとInno3Dは解除できたという報告を見ないので出来るかどうか不明(ZOTACは制限解除版ですってヤフオクでも売られているので出来るのか?)