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割と時間の自由になる仕事についている暇オヤジが趣味でいじくりまわしている、古物(絵葉書など)やパソコンについて備忘録さながらに新たな発見を残していくプログです。
2022/08/11 忖度無しの自腹有名ポータブル電源4台批評 (BLUETTI と EENOUR/AFERIY)
性格的にMy流行が年単位で移り変わる傾向にあって、近頃は紙古物とPCパーツ収集で落ちついていたのだが、災害の多い日本に住んでいるということや世界中で紛争の起こりそうな予感も影響して万が一の時の為の電力の確保というところに興味が移ってしまいました。
電気の備蓄といっても災害や紛争時には元になる発電から考えて置かないと蓄電が底を尽いたらそこで終わってしまうことになると考えました。ガスで発電や、ガソリンで発電という手もありますがマンション住まいの私には平素の利用を考えると余り現実的な方法とは思えませんでした。それに発電の為にであってもさらに別のエネルギーを必要とするのは全く経済的ではない。そこで残るは太陽光発電一択となるわけです。しかもマンションですのでベランダ発電限定の方法しかありません。
各種ポータブル電源(以下「ポタ電」と略)を検討した結果、三元系中心のリチウムイオン電池(通常リチウムイオンとしか記載されていない場合は全てこれです)、リン酸鉄リチウムイオン電池、最新ではナトリウムイオン電池とあるようで、現在主流なのは三元系中心のリチウムイオンとリン酸鉄リチウムイオンのようでした。ここ数か月でリン酸鉄リチウムイオン電池の製品が多く登場してきており、三元系中心のリチウムイオン電池を合いも変わらず1年以上前と変わらぬ価格で購入するのはバカらしいのでリン酸鉄リチウムイオン電池のポタ電一択に絞って探しました。ナトリウムイオン電池の物はBLUETTIが製品にしていますが、一般的に流通するのはまだ先のようです。2000サイクル以上の充放電サイクルがあるならリン酸鉄リチウムイオンで十分じゃないですか?それに割合早く(今すぐ)入手したいわけだし・・・
リチウムイオンとリン酸鉄イオンの性能の違いや製造コストの違い等は別途読者さんで調べてください。私は文章にするほど電池に詳しくないので、自分で調べたことで比較していってリン酸鉄リチウムイオン電池一択になりましたし、現在はリン酸鉄リチウムイオン電池のポタ電の方がいいという認識が広がってきたので、細かいことを調べないで良いとこだけを表に押し出して売っている宣伝に騙されて三元系中心のリチウムイオン電池ポタ電を買う人は減ってきているようです。私なら2000Whの三元系中心のリチウムイオン電池ポタ電なら出力が1500Wあるなら5~6万円くらいでなら買ってもいいかもって考えるくらいです。充放電サイクルなどを考えるとそうなります。これ、分からない人はわかるまで検討してから初めて購入ボタンを押すべきだと思います。
前置きが長くなりました・・・最近(3月以降)購入したポタ電は4台です。
1. BLUETTIのAC200P
そのうち一番最初に購入したBLUETTIのAC200Pという物でした。最初によく分からずにいい面ばかりを強調した宣伝に目がいって買ってしまったんですが、これがソーラーパネル充電の場合に35V以上でしか充電できない(実際は30くらいでも充電してましたけど)仕様だったせいで細かいソーラーパネルがベランダに異様に増えてしまいました。最初はこのことに気が付かないで100Wを1枚だけ購入したんですけど、充電してくれなかったんですよね・・・。だから追加でもう1枚購入して直列にすると32W程度で弱弱しいながらも初めての充電を見せてくれました。
これが初めてのソーラー発電デビューでした。今では100W×2枚・110W×2枚・170W×2枚でやっています。ベランダのサイズとか大き目の柱の位置とかいろいろと影響があるので、各パネルの性能を引き出せていません。結構お金使ってるんですけど・・・なので250W程度を2枚にする方が効率がいいのかもと思っています。
話は元に戻しますが、最初に購入したBLUETTIのAC200Pは残量表示の部分に充電を止めた時とその10時間ほど後とで20%程度の違いがあり、ベランダ発電の限界を探っていた私には迷惑な話でした。パワーオークに連絡して一度ソフトの更新をしないといけないということで返送して戻って来ましたが結局その現象は収まらず、返品ということになりました。この35V必要なマシンに合わせてパネルをそろえてきた私には少々というか、かなり無駄なことをさせられました。この現象は動画に残しているのでご覧ください。だから最近は電池の絵みたいなものに5段階表示で残量を表示する形式の物が登場してきているのだと思います。(私のせいではないです。)他にも多くの事例があったはずです。新しいAC200MAXなどでその問題が起きるのかどうかは定かではありませんし、それ以外は問題点はありませんでした。(重すぎることは筋力の衰えてきた私には問題でしたけど)
ソーラー充電終了時 12時間後
2. BLUETTIのPS70
次はほとんど間を置かずにEENOURのP2001とBLUETTIのPS70を購入しました。小型のPS70を購入したのは防災用ってわけじゃなくキャンプ用です。自宅で使うならデスクトップPC(グラボ無し)とルーターと液晶2画面をまとめて5時間程度しか使えません。EENOURのP2001は4台目に購入したEENOURのP2001のOEM品であるAFERIYのA2001と違いを比較しながらになりますので後に解説いたします。ここでは1.に引き続き2.もBLUETTI製品となります。
BLUETTIのPS70はAmazonで39800円割引券が配布されていたので40000円丁度でこの容量ならすごく安いので購入しました。(BLUETTIさんはEB70やEB55では変換効率90%とされているんですよね。ロス率1割ということです。)ところがこれは本来720Whのはずが530Whしかなかったので変換率73.6%です。これじゃあ本来容量600Whの間違いなんじゃないかと疑ってしまいます。600Whで40000円だったら安いのじゃないかと思いがちですが、出力が500wサージで1000wですからやはり正直な表示がされていたなら買わなかったでしょう。ワットモニターを使いましたので少しはロスがあったかもしれませんがここまでの違いは変すぎます。このメーカーは信用していたので騙された感が強いです。機種違いの同一メーカーで2台目でも問題があるとすると、もしかしたら宣伝に無茶苦茶力を入れているだけの張りボテかもしれません。BLUETTIさん2台目になりますが、これも返品予定です。Amazonで買うとこれが楽です。
私は公称値どおりじゃないと納得できないという話の通じない人間ではないつもりなんですよ。ですが、嘘や悪意を妥協できないタイプなんです。気持ちの問題だといえるかもしれませんが、正直さとか公正さとかで起業姿勢を見てしまうのです。やはり日本の法人格の皮を被った中国企業で販売数のことだけしか考えていない会社なのかもしれません。このメーカーは開発技術やデザイン力は有りますので、この姿勢は惜しい限りです。でも、それは変わりませんから。今までそれで利益を上げて大きくなってきたのですから、それが原因で致命的打撃でも受けない限りは変われるはずがありませんよね。私みたいな虫一匹が騒いでもユーチューバーが持ち上げていますから変化はないはずです。今思えば1台目のAC200Pでは容量を調べなかったので大失敗でした。
3.と4.
EENOURのP2001とAFERIY(アフリ)のA2001の2点のご紹介です。
3.
EENOURのP2001型が
EENOURとOUKITEL
4.
ASAGAOのAS2K-JP型が
ASAGAOのAS2K-JP
AFERIYのA2001
私はAmazonでAFERIY製品を売っているHuify-tech という屋号から購入した。問い合わせら所謂AFERIYの販売ライセンスを得た販売代理店らしい。
EENOURのP2001とOEM品AFERIYのA2001の相違点
上記の2種類の違いは天板部のケーブルBOXがASAGAOのAS2K-JP型にはなく、高さもEENOURのP2001の32cmに対して28cmしかないということです。しかし持ち手が上部に取り付けられていますので、結局それを含めた高さは32cmということになります。私はAFERIYのA2001を購入したのでASAGAOのことは断言はできませんが、付属品として記載されている内容を見る限りではASAGAOもAFERIYと同じでシガレットからアンダーソンへの充電ケーブルは付属していないようです。
ケーブル収納BOXとシガレットからアンダーソンへの充電ケーブルが無いことの2点が3.と4.の違いということになります。(ちなみにシガレットからアンダーソンへの充電ケーブルはAmazonで1500円で1.2mの物を別途購入して間に合わせました。EENOURでは短いのが付いていたので、結局後部座席に届くようにするので買い直すから同じ事かな?っ既に短いのをもっていればシガレットだけの延長ケーブルを買うとか・・それもAmazonで買って冷蔵庫用に既に持っていますが900円程度でした。んんっ!?、ということは今回わざわざ買う必要もなかったのか!)
ASAGAOはグレーのようですがAFERIYは黒です。AFERIYのHuify-techは同じ関西ということもあって購入翌日に商品が届いた。このHuify-techやBestig JPがAFERIYの販売店なのかどういう関係なのかが後々の保証(2年)などを考えると少し気になっていたので購入後に何度か(なんて迷惑な購入者だ・笑) 質問をして、やり取りの中で答えて頂いてライセンスのある代理店だということが分かったので安心した。単に品物をおろしてもらって販売だけしているところとは違うようです。それなら転売屋と変わらないですよね。楽天やヤフーのショップにもこれがわんさかいてます。品物は間違いなく早く届く。あと文章は拙いですが、早いレスポンスで質問などに返事が返ってくる。実は私はこれにかなり好感を持ってしまった。なんか新参物だけど何とか信用を勝ち得て居場所を作りたい熱意みたいな部分を感じてしまいました。それも商品到着後の質問にもです!
その他の点は実績のあるASAGAOに安心感という面での軍配が上がりますかねぇ。。。でも、ASAGAOさんはAFERIYの販売店を嫌がっているような記述も見られます。中国系の販売店に他のポタ電でもシェアを奪われまくっているのでしょう。それならもっと値段でも勝負してほしいと思います。日本の会社(もとは深セン本社ASAGAO有限公司)だというだけでの安心感では大きな価格差は埋めにくいです。少しの価格差なら日本の会社から購入したいですけど6万円とか違うとさすがに日本企業というだけではお金出せません。OEM商品は価格と保証を本当にしてくれるのかが重要ですね。楽天だとなかなかやっかいですが、Amazonだと返品は簡単なので保証期間内の返品という名目なら非情になり切れて少しの手間は掛ける気なら手はいくらでもありそうな気がします。だから日本企業のASAGAO JAPANさんにも価格面でぜひ頑張ってほしいところです。
それで再度本題へ引き戻して具体的な事例を紹介すると、
4. EENOURのOEM品のAFERIYのA2001
ASAGAOのAS2K-JPと同型のAFERIYのA2001は1.63KWhの容量を備えていました。変換率でいうと81.5%ロス率でいうと18.5%です。80%を超えているので容量詐欺はされていないようなので合格でいいでしょう。この変換率は良いポタ電でも90%ほどらしいです。直流から交流への変換率の事です。 エアコン長時間稼働で消費しました。
3. 本家 EENOURのP2001
EENOURのP2001でも容量テストをしてみました。この容量テストはワットチェッカーを使って容量の他に出力表示に誤差は無いかのテストも兼ねてやっています。結果は1.66KWhありましたので変換率83%ロス率17%でしたので、本家の方が少し(1.5%)変換率が高かったという結果になりました。1.5%の差ですから30Whの違いということになります。本家が良いというよりは個体差による程度の違いという範囲でとらえてもいいかもしれません。OEMでもガワだけ変更した組み立てまでを本家でやっているパターンでしたら、まったく製造過程に差は生じ無いわけだし、組み立てをAFERIYでやってたら少しは違う面も出るかもしれないですし・・・微妙ですね。私は個体差の範疇の差だなと思っています。結論としてAFERIYは安いけれど性能は何の問題も無し。
個別の事例は上記で終わりです。
当初は2000Whのポタ電1台でそれが満タン若しくは使用中の場合用に鉛バッテリーを3個購入して約4000 Whの蓄電システムを組む予定でいましたが、ベランダ発電が余り多くの量を発電させれないことやバッテリー3台で場所をとること等考慮していると今度は8万円程度でリン酸鉄リチウム電池(2400 Wh)を1つ購入して組もうかと思ってましたが、それでもチャージャーとインバーターを購入していたら12万近くになりますので安くポタ電を購入して2000Whポタ電2台の体制でやっていくことにしました。防災に備えたいだけの人はポタ電だけに限らず色々な方法があると思いますので、三元系リチウムポタ電を買うくらいなら鉛のディープサイクルでのシステム構築も検討してみてください。実績のあるメーカーでしたら2年半持つそうです。車に積むとか野外へ持ち出す人はやはり安全性や蓄電継続性の高いリン酸鉄リチウム一択になるでしょうか・・・
あと、これからポタ電を買うつもりの人はユーチューブを信用しない方がいいです。案件でやっているので不利な部分は紹介しません。バランスの為に少しは不都合な部分も出しますが、微妙な言い回しでたいした問題でないようにまとめて仕舞います。
ついでにしつこく一言、リン酸鉄リチウム以外は今から購入する人以外にとってはゴミです。三元系リチウムポタ電は最先端だった時に購入している人は出来るだけ長く使えばいいと思います。今から購入する人は三元系リチウムポタ電を選択するなら販売店にお布施しているような物です。
三元系リチウムポタ電を紹介しているユーチューバーも経済的や安全性にも問題があると分かってて軽く電池種類を流すだけというのは、もう自分の報酬にしか気が行っていません。低商品を気が乗らなくても無難に紹介をこなせば他の商品の案件も入ってきますからねぇ~。紹介の仕事の継続性の為に断れないんですよ。
単純に割り切りすぎた乱暴な言い方ですが、経済性で3倍の開きがあると思ってください。安全性はレベルが違うでいいです。三元系は~0%の使い方をすると充電サイクルが初期の充電量のままで仕様できるのは500(これが性能保証回数です。まあ、中国製でもさすがにこのラインは維持しているでしょうけど?)~800回が限度なんですよ。大事に気にしながら使って~30%の使用だと1000回使える事も出来ることもあるとなるわけです。これ2000Whで変換率80%あるとします。1600Whの実質使用可能容量です。それの70%相当ですと使用可能量は1120Wh掛ける1000回ですよ。何も考えないで0%まで使ってたら1600Wh×まあ、よくて800回です。計算すると1280000Wh(1280KWh)です。これ~30%で計算すると1600×70×1000で1120000 Wh(1120 KWh)です。
対してリン酸鉄リチウムだと、2000Whで変換率80%あるとします。1600Whの実質使用可能容量です。
~0%で2000回です。~20%で2500~3000回と言われています。
1600×100%×2000=3200000Wh(3200KWh)
1600×80%×2500=3200000Wh(3200KWh)
商品説明では広大広告で4000回だなんて説明してるのも見ますが、どうせその前に液晶や残量表示計算バグ等出てきて、その時には保証が切れてたり同じ製品は作ってなくて交換もできないので別商品をすすめたりで有耶無耶になるから先のことは構わすに目先の売ったら「後は野となれ山となれ」商法です。
※このサイクル数は書いてる記事によって違うので正確とはいえません。リン酸鉄リチウムの最低サイクル数だと1000回~と書いている記事もあります。言いたいことは誇大表示に惑わされずに自分で調べて整合性が無いと手を出さないって事も大事だよって事と誇大表示をやりすぎているところは最初から除外したら?と言いたいのです。