当サイトは Google Analytics&statcounter社により、不正アクセスによるトラフィックの監視をしています

サイト上部バナー

割と時間の自由になる仕事についている暇オヤジが趣味でいじくりまわしている、古物(絵葉書など)やパソコンについて備忘録さながらに新たな発見を残していくプログです。

 

2021/02/24 メモリスロットの爪が折れた場合(ラッチ・フック破損)の修復方法

余り掲載されている写真を眺めないで性善説でヤフオクでマザーボードを購入してしまった。手持ちのCPUでオーバークロックの練習をしてみたいので古い物を購入したのだが意外と高かった。。。

爪を折ったのではなく、折れてるマザーボードを落札してしまった

しかし説明が無かったのと評価の良い人だったのとで、メモリスロットのラッチが4つの内の3つが破損していることに気が付かなかった。そのうち1つは破損しているラッチを被せただけの物であった。片ラッチはメモリの填め込みは両ラッチと変わらないのだが、取り外しの場合は両ラッチよりも硬くてメモリを取り出すために目一杯に開こうとするから壊れやすいらしい。

3つのうち2つを修理完了後に撮影した状態です。残り1つの修理過程を掲載。

ラッチ破損写真1

これじゃあ使えない・・・かなりドンヨリした気分になったが、ジャンクで買っているので説明不足には一言くらい文句を言ったとしても、写真も申し訳程度には写っているので返品は難しそうだ。。。

修理に出したら3週間ほどかかるらしいし結構な金額が掛かるのではないかと思うので、修復にチャレンジすることにした。修理できるなら破損部の換え部品があれば修理の方法はあるはずだ。まずは、破損ラッチの除去をしなければならない。たわむ部分があるので、そこを挟んで少し力を加えつつ上へ引き上げるとラッチだけ綺麗に抜き取れます。

破損ラッチの取り外し

破損ラッチの除去後

 

必要部品と交換方法

まず前提として不要なマザーボードのストックがあることが必要です。大昔のメーカー製マザーボードをジャンクで十分なので急遽購入してもラッチ部は同じと思うので大丈夫ではないだろうか。。いくらでもネットで買えるはずだ。

私はジャンクだったメーカーマザーボードのメモリスロットを引っ剥がして、メモリ保存のための板を造ろうと思っていたので、メモリスロットが何本か手元にあった。(引っ剥がすのもスロット事引き抜くだけで簡単だし、ラッチだけ欲しい場合も、細めのプライヤーなどでラッチの開いた状態で白い少したわむ部分の両端から絞るような感じで力を加えながら上へ引き抜いたらラッチだけ外せる。)

最初はラッチだけ替えようかとも考えたけれど、ラッチの付け替えが無理な場合にはスロットを差し替えないといけない場合も想定してスロット事入れ替える方法も第二案として取って於くことにした。(スロットは溶接されているわけではないので、プラスチックの部分だけは力は要りますけれども簡単に外せますので。。

余談ですが、スロットを外すのは簡単ですけれど、填める場合は一度失敗すると中のワイヤー部が少しでも曲がると填まらなくなります。)写真のジャンクマザーボードはスロットの取り外しに失敗した事例です。たいした力なしでスロットが外せる板もありますし、中々外せない物もあります。これは後者の物でした。綺麗に抜ける抜けないの違いには粉塵が入っているとか室温とかも関係があるのかもしれません。ドライヤーで炙ってみるのも手かもしれないですね。

ジャンクボードからメモリスロットだけを引き抜いた写真です。

ジャンクボード取り外し後

ジャンクメモリスロット

 

これは破損した爪(ラッチ)のあるマザーボードからラッチの残りカスを取り出す際も同じで、挟んで少し力を加えつつ上へ引き上げるとラッチだけ綺麗に抜き取れる。ラッチの根本の部分は、メモリの板の部分が挟まるように空洞になっているのだ。その部分がたわむので抜くことができる。(この部分が強度的に弱いから折れるのだろうと思う。)

ラッチ部分サイド写真

 

作業完了後

そこで空いたところに他のマザーボードから取り出した壊れていないラッチを軽く押し込むだけで難なく成功した。引き抜く際よりも押し入れる際の方が作業は軽く行える。この方法はネットで検索しても出てこなかったので私が初めて試した方法かもしれないが、よーく観察すればラッチの取付口の形が見えて来るので誰でもできる修復方法だろうと思います。

ラッチ取付後1

ラッチ取付後2

もしかしたらPCIeの修理にも応用できる可能性もある。ラッチは電子部品ではないので、怖がらずにやってみよう!Let challenge you too ! (ただし、自己責任でお願いします)